嫌がらせ電話・迷惑電話での裁判

幾度となく続く迷惑電話、恐らく知人からの嫌がらせや、営業電話…。

毎日続く電話に、ノイローゼ気味になってしまったという方も多いのでは無いでしょうか？

電話をやめさせるために、裁判を起こしたいが、起こせるものなのでしょうか？

そこで、嫌がらせ電話・迷惑電話に関する裁判事例をまとめてみました。

寺に迷惑電話3000回

自分の名前を名乗って「教義が間違っている」などと、札幌市内の寺へ約7か月間に3000回以上の迷惑電話をかけたとして、業務妨害の罪に問われた鳥取県倉吉市上灘町、パチンコ景品交換所従業員谷口被告（53）の判決公判が26日、札幌地裁で開かれた。

吉村正裁判官は「嫌がらせ目的なのは明らか。公判でも『1日1回に自制はするが、これからも教義を正していく』などと言い、反省が見られない」として、懲役1年（求刑・懲役1年6月）の実刑を言い渡した。

谷口被告は、図書館などで電話番号を調べ、他の寺にも同様の電話をしていた。

2004年10月からは電話料金を節約するため割安なIP電話に変更したほか、使っていた黒電話のダイヤルが掛けすぎで回しにくくなり、プッシュホンに買い替えたりしていた。
[引用：http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20050826i503.htm]

この裁判においては、迷惑電話の回数だけでなく、男が迷惑電話を掛けるために電話代の節約をしていたことや、電話先が1つでなかったことも迷惑電話である証明の一部となり、被告は実刑の判決となりました。

嫌がらせ電話をかけ続けた

福岡県警小倉北署は5日、女性が拒んでいるにもかかわらず、
22回も嫌がらせ電話をかけ続けた男を福岡県迷惑行為防止条例違反
（嫌がらせ行為の禁止）容疑で逮捕した。

逮捕されたのは北九州市門司区東新町1丁目、会社員男（30）。
調べでは、男は、同市八幡西区に住む女性（25）が拒否しているにもかかわらず、
昨年8月6日から10月31日までの間、携帯電話で、女性が働く店舗の固定電話に
22回も電話をかけ、迷惑行為を繰り返した疑い。

[引用：http://www.nishinippon.co.jp/flash/f_kyushu/article/216509]

ニュースでは、「福岡県迷惑行為防止条例違反」と報道されていますが、調べてみると過去の判例で、中華料理店に3ヶ月足らずの間に約970回にわたって無言電話をかけた事例で「偽計業務妨害罪」を認めた判例もあります。

迷惑電話に違反性があるか

これらの裁判事例を見てみると、やはり迷惑電話の回数に注目してしまいますが、問題なのは回数ではなく、そこに違反性が有るか無いかです。

• 業務の邪魔になっている
• 脅迫まがいの発言があった
• 精神的に参ってしまっている

このような場合は、一度、警察・弁護士に相談してみましょう。